職場でのハラスメント事例は多く、社会の深刻な問題として取り上げられています。ハラスメントは、精神的な苦痛を与えるだけでなく、身体的な不調および病気にも繋がる可能性があります。職場環境の悪化は、離職率の増加にも繋がりかねません。特に介護現場は人手不足でハードワークな場所が多いため、ハラスメントが起きやすい環境といえます。離職率が高い状況なら、一刻も早くハラスメント対策を徹底し、職員が安心して働ける場所を整備する必要があるでしょう。
ハラスメントには、様々な種類があります。職場でよく起こり得るものとして、「パワーハラスメント」「セクシャルハラスメント」「モラルハラスメント」などがあります。
パワーハラスメントとは、上司や同僚など、職務上の地位を利用した優位性を背景に、相手に対して精神的・身体的な苦痛を与えることです。暴言や叱責、嫌がらせ、過大な要求、無視などの行為がパワーハラスメントに該当します。
セクシャルハラスメントとは、性的な言動によって、相手を不快な気持ちにさせることです。性的な冗談や発言、身体への接触、わいせつな画像の表示など、様々な行為がセクシャルハラスメントに該当します。
モラルハラスメントとは、言葉や態度によって、相手の人格や尊厳を傷つけることです。暴言や侮辱、無視、仲間外れ、プライベートへの過干渉など、様々な行為がモラルハラスメントに該当します。モラルハラスメントは、身体的な暴力とは異なり、目に見えにくいため、周囲の人が気付きにくいという特徴があります。モラルハラスメントを取り締まるためには、職員が相談しやすい環境をつくることが大事です。